Windows 11で最も軽いビデオキャプチャアプリまとめ 2026年03月05日更新

Windows 11 で画面を録画したいけど、PCが重くなるのは困る——そんな方のために、軽さに特化した画面キャプチャツールを比較・紹介します。

主要アプリの軽さ比較

下記は、代表的な画面録画アプリの待機時および録画時のリソース消費を目安としてまとめたものです。環境や設定によって変動します。

アプリ名 価格 メモリ目安 CPU負荷 GPU
エンコード
総合評価
Snipping Tool 無料(内蔵) 約 30–50 MB 極低 ⭐⭐⭐⭐⭐
Xbox Game Bar 無料(内蔵) 約 50–80 MB ⭐⭐⭐⭐
ShareX 無料 約 40–70 MB 低〜中 ✅(FFmpeg) ⭐⭐⭐⭐
FFmpeg(CLI) 無料 約 20–40 MB 極低 ⭐⭐⭐⭐⭐
OBS Studio 無料 約 150–300 MB 中〜高 ⭐⭐⭐
GeForce Experience 無料 約 100–200 MB 極低 ✅(NVENC) ⭐⭐⭐⭐

1. Snipping Tool(Windows 11 標準)

Windows 11 でもっとも手軽に画面録画できるのが、標準搭載の Snipping Tool です。Windows 11 バージョン 22H2 以降、スクリーンショットだけでなく画面録画機能が追加されました。

特徴

  • インストール不要 — Windows 11 に最初から入っている
  • 起動は Win + Shift + S、または検索から「Snipping Tool」
  • 録画ボタンを押して範囲を選択するだけの簡単操作
  • GPU ハードウェアエンコードを利用するため CPU 負荷が非常に低い
  • MP4 形式で保存される

注意点

  • 音声の録音は、マイクとシステムサウンド両方に対応(バージョンにより異なる)
  • 配信やオーバーレイなどの高度な機能はない
  • 編集機能は最低限(トリミング程度)

おすすめの用途

簡単な操作説明動画やバグの再現手順の記録など、手軽にサッと録画したい場面に最適です。

2. Xbox Game Bar(Windows 11 標準)

Win + G で起動できる Windows 標準のゲームバーです。名前に「Game」と付いていますが、ゲーム以外のアプリケーションの録画にも使えます。

特徴

  • インストール不要 — Windows 11 に標準搭載
  • 録画開始は Win + Alt + R
  • GPU エンコード(NVIDIA NVENC / AMD AMF / Intel QSV)を自動利用
  • バックグラウンド録画(巻き戻し録画)に対応
  • マイク・システム音声の同時録音が可能

注意点

  • デスクトップ全体やエクスプローラーの録画は不可(アプリウィンドウ単位)
  • 複数モニターの同時録画は非対応
  • フレームレートは最大 60fps

おすすめの用途

ゲームプレイの録画や、特定アプリの操作を記録したい場合にそのまま使えます。

3. ShareX(無料・オープンソース)

スクリーンショットと画面録画を兼ね備えた多機能ツールです。内部で FFmpeg を利用しており、軽量かつ高品質な録画が可能です。

特徴

  • オープンソースで完全無料(getsharex.com
  • 画面全体・ウィンドウ・範囲指定の録画に対応
  • GIF アニメーションとしても保存可能
  • 録画後に自動でアップロード・クリップボードにコピーなどワークフロー設定が充実
  • FFmpeg 経由で GPU エンコードを利用可能

注意点

  • 初回セットアップで FFmpeg のダウンロードが必要
  • 設定項目が多く、初心者にはやや複雑に見える

おすすめの用途

スクリーンショットと録画を一つのツールにまとめたい方、録画後の共有フローを自動化したい方に向いています。

4. FFmpeg(コマンドライン — 上級者向け)

GUI を持たないコマンドラインツールですが、リソース消費は最小クラスです。余計なオーバーヘッドがほぼゼロのため、低スペック PC でも録画が可能です。

インストール方法

winget install Gyan.FFmpeg

画面録画コマンド例

# デスクトップ全体を録画(NVIDIA GPU エンコード)
ffmpeg -f gdigrab -framerate 30 -i desktop ^
  -c:v h264_nvenc -qp 20 output.mp4

# CPU エンコード(GPU がない場合)
ffmpeg -f gdigrab -framerate 30 -i desktop ^
  -c:v libx264 -preset ultrafast -crf 23 output.mp4

# 特定ウィンドウを録画
ffmpeg -f gdigrab -framerate 30 -i title="ウィンドウ名" ^
  -c:v h264_nvenc -qp 20 output.mp4

# 録画を停止するには q キーを押す

ポイント

  • h264_nvenc(NVIDIA)、h264_amf(AMD)、h264_qsv(Intel)で GPU エンコードを指定
  • -framerate 60 にすれば 60fps 録画も可能
  • -qp の値を小さくすると高画質(ファイルサイズ増)、大きくすると低画質(ファイルサイズ減)
  • 音声も同時に録音する場合は -f dshow -i audio="マイク名" を追加

おすすめの用途

最小リソースで録画したい方、スクリプトやバッチ処理で自動録画を組みたい方に最適です。

5. OBS Studio(高機能だがやや重い)

ライブ配信・録画ツールの定番です。機能は圧倒的に豊富ですが、その分メモリ・CPU の消費も大きくなります。

特徴

  • シーン切り替え、ソース合成、フィルターなど配信向け機能が充実
  • GPU エンコード対応(NVENC / AMF / QSV)
  • プラグインで機能拡張が可能
  • 無料・オープンソース(obsproject.com

注意点

  • 起動だけで 150 MB 以上のメモリを消費する
  • シーン構成が複雑になると CPU 負荷が上がる
  • 「録画だけしたい」用途にはオーバースペック

おすすめの用途

配信と録画を両立したい方、複数カメラ・画面を合成したい方にはベストな選択肢です。単純な画面録画だけなら他のツールのほうが軽量です。

6. GeForce Experience / ShadowPlay(NVIDIA ユーザー向け)

NVIDIA GPU を搭載している PC なら、GeForce Experience の ShadowPlay 機能がおすすめです。録画処理をほぼ GPU に任せるため、CPU 負荷が極めて低くなります。

特徴

  • NVENC を使用した GPU エンコードで CPU 負荷はほぼゼロ
  • インスタントリプレイ(過去の数分間を遡って保存)
  • Alt + F9 でワンタッチ録画開始・停止
  • 最大 8K・60fps に対応

注意点

  • NVIDIA GPU 専用(AMD・Intel GPU では使用不可)
  • GeForce Experience 本体のメモリ消費はやや大きい(100〜200 MB)
  • 主にフルスクリーンアプリ・ゲームが対象(デスクトップ録画は設定で有効化が必要)

おすすめの用途

NVIDIA GPU を持っている方のゲーム録画には最適解です。インスタントリプレイは「さっきの良いシーンを保存したい」場面で重宝します。

まとめ:結局どれが一番軽い?

🏆 とにかく軽さ重視

Snipping Tool または FFmpeg がベスト。どちらもリソース消費が極めて少なく、Snipping Tool は GUI 操作、FFmpeg はコマンドライン操作です。

🎮 ゲーム録画

NVIDIA GPU なら GeForce Experience(ShadowPlay)、それ以外なら Xbox Game Bar が手軽です。

🛠️ 多機能かつ軽量

ShareX がバランスが良いです。スクリーンショットと録画をひとつにまとめられます。

📡 配信もしたい

OBS Studio 一択ですが、録画だけの用途には重いので注意。

軽量に録画するための共通ポイント

  • GPU エンコードを使う — CPU エンコードに比べて負荷が劇的に下がる
  • 録画解像度を下げる — 4K → 1080p にするだけで負荷が大幅に軽減
  • フレームレートを 30fps に — 60fps の半分の処理量で済む
  • 不要なオーバーレイを無効化 — ゲームバーや通知を切ると軽くなる